私はあなたの恋愛相談相手～この思いを胸に秘めて～

だって、思ってもみなかった。


馨が美紀ちゃんのこと好きだなんて…。


今までそんな素振り…１度も見せたことないくせに。


「バカ。声大きいって。てか、これ結茉だから話したんだからな。まだ、他の友達には言ってない」


信用されてるのは、嬉しいけど、


馨にとって私は恋愛対象じゃない。


まるで、そんな宣告を突き付けられた気がした。



「…あはは、何それ。美紀ちゃんかぁ。紹介してやらなくもないけど」


チラリと、馨の様子を横目で見る。



「頼むって。今度、何か奢ってやるからさ」


…本気なんだね


私に懇願し、頭を下げて頼む姿を見たら…NOとは、言えなかった。


「しょうがない。馨のために今回は、私が一肌脱いであげますか」



その日から、私は、自分の気持ちに蓋をすることにしたんだ。



仲良しの女友達。



そのポジションにおさまることで彼と一緒にいることを選んだ。