私はあなたの恋愛相談相手~この思いを胸に秘めて~
確かに、さっき馨と鞠子先輩に会う前まで、私は、万里くんとLINEを交換しようとしていた。
してたけど…、
「…万里くん、怒ってないの?」
私は、彼のQRコードを読み取りながらそんなことを尋ねてしまう。
だって、私が今日彼にしたことと言えば、万里くんに合コンお願いしてたにもかかわらず、良い相手も見つからなかったし、馨と鞠子先輩に彼氏だと勘違いされたまま、万里くんを放置して逃げてきたんだよ!?
今、思い返しても怒る要素しか見当たらない。
「何で怒るの?むしろ、俺は会えてよかったよ?結茉ちゃんの好きな人」
「いや、好きな人…え、な、な、何で万里くんが」
「万純から聞いた」
…万純さん
私は、万里くんの言葉にガクッと肩を落とす。
まさか、万純が万里くんに馨の話をしてたなんて思いもしなかった。