ずるくて苦い
私は怖かった

家族にバレたら怒られる

嫌われる

捨てられる

でも誰にもそんな恐怖は話す事が出来ず

先生と祖父母の話し合いを家のリビングの近くの階段で聞き耳をたてていました。

先生と祖父母のやり取りを細かには覚えていませんが

祖母が泣いていたのだけは覚えていて

私も声を殺して泣きました

不安と恐怖そして安堵からでした

私は祖父母にだけは怖がる事なく甘えたり反抗出来たのは

これがあったからかも知れません
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