ずるくて苦い
きっかけが何だったのかもう私は覚えていません。

気づくと母に叩かれたり蹴られたり罵声を浴びる生活になっていました。

だけど普段ずっとひどい人ではないのです

優しい時もありました

ただ怒るとそうなってしまう母に私は常に怯えご機嫌を伺い

家から出来るだけ逃げるようになっていったのです

朝6時に起き朝のウサギ当番とか嘘をついて静かに出掛け

学校が開くまでグラウンドで時間をつぶしたり

教頭先生がそんな私に気づき職員室に入れてくれお菓子をくれたりしました。

今思えば学校の先生は再婚を知っていたでしょうから不審な私に気づき初めていたのかも知れません。
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