色のない世界
第2章
執拗い人達
〜光桜side〜
厄介な奴らに目付けられちゃったかも。めんどくさいなぁ…。
私は理事長室で呑気にそんな事を考えていた。
煌「光桜、さっそくサボりか〜?」
奥の部屋に居た煌ちゃんが帰ってきて、私を見るなりそう述べた。
「はは……まぁいっか。煌ちゃん、寝させて?」
眠かったのもあり、考える事を放棄してソファーに寝転がった。
煌「何がまぁいっか、何だ。寝てもいいけど、1時間くらいは授業出ろよ?」
「ん、分かったって……」
そこから私は夢の中へと旅立っていった。