色のない世界
〜怜夜side〜
なにもんだ、あいつ…。
背負い投げをされ、空を仰ぐ。
とても綺麗な青空だった。
響「怜夜大丈夫!?」
愛莉「怜夜ぁ、怪我なぁい〜?」
『あぁ、大丈夫だ』
裕斗「何やねんあいつ!!」
誠也「まさかあの怜夜を背負い投げするとはね…」
景「…………」
俺は立ち上がる。地味に腰が痛んだ。
急すぎて、受け身も取れなかった。
愛莉「とゆうかぁ〜。さっきあの子を姫にするとかってぇー、言ってたけどぉー。冗談だよねぇ?」
怜夜「嘘じゃない。あいつを絶対に姫にする」
裕斗「本気で言うてんのか!?俺は反対やで!」
愛莉「私もぉ、反対かなぁー。冷たいしぃ、仲良くなれる気しないなぁ〜」
響「僕はちょっと興味あるけどな!姫誘われて断る人なんて初めてだもん!」
誠也「確かにそうだよね」
景「僕はまだ決められないですね。よく分かってませんし」
怜夜「お前らを認めさせればいいんだろ。取り敢えず、3対2だから、あいつを姫として迎え入れる方針でいくぞ」
響&誠也&景「了解」
裕斗「……了解や」
愛莉「…………」
この時愛莉が、小さく舌打ちし、顔を歪めていることに俺たちは気付かなかったのだった……。
〜怜夜side end〜