王子様の溺愛【完】※番外編更新中
ふたりきり、お勉強
期末試験まであと数日となったある日。
縁は日曜日に依人の自宅で試験勉強をすることとなった。
(うー、緊張して寝れなかった……)
昨夜、縁は一通り勉強を終えて、当日に備えてベッドに横たわったが、酷く緊張してしまい、中々寝付けずそのまま朝を迎えてしまった。
一度だけ依人が住むマンションまで行ったことがあったが、実際はエントランスで待っていただけで中へ上がったことはなかった。
確か、依人が両親の出張土産のお菓子を縁に渡したいと言うことで連れて行って貰ったのだ。
初めての彼氏のおうち訪問に、今日はドキドキし過ぎて勉強に集中出来ないのではないかと不安に駆られる。
しかし、その一方で依人に会える嬉しさもあった。
(おかしいところはないよね?)
白い襟のついたノースリーブの黒のワンピースを身に付けて、玄関にある姿見の前で何度も確認を繰り返す。
私服で依人と会うのは初めてなので、いつもより緊張してしまっていた。
時刻が午前九時に差し掛かった頃、インターホンが鳴り出し、縁はびっくりしてワンピースの裾を摘んだまま固まった。
依人が自宅まで迎えに来てくれたのだ。
前日、依人が迎えに行くと言った時、縁は一人でマンションまで行けると断ったが、「朝でも一人で歩かせるのは心配だ」と言って聞かなかった。
(あたし高校生なのに……)
子ども扱いされたことに内心落ち込んだりしたが、依人に会える嬉しさに自然と笑顔になって玄関のドアを開けた。
縁は日曜日に依人の自宅で試験勉強をすることとなった。
(うー、緊張して寝れなかった……)
昨夜、縁は一通り勉強を終えて、当日に備えてベッドに横たわったが、酷く緊張してしまい、中々寝付けずそのまま朝を迎えてしまった。
一度だけ依人が住むマンションまで行ったことがあったが、実際はエントランスで待っていただけで中へ上がったことはなかった。
確か、依人が両親の出張土産のお菓子を縁に渡したいと言うことで連れて行って貰ったのだ。
初めての彼氏のおうち訪問に、今日はドキドキし過ぎて勉強に集中出来ないのではないかと不安に駆られる。
しかし、その一方で依人に会える嬉しさもあった。
(おかしいところはないよね?)
白い襟のついたノースリーブの黒のワンピースを身に付けて、玄関にある姿見の前で何度も確認を繰り返す。
私服で依人と会うのは初めてなので、いつもより緊張してしまっていた。
時刻が午前九時に差し掛かった頃、インターホンが鳴り出し、縁はびっくりしてワンピースの裾を摘んだまま固まった。
依人が自宅まで迎えに来てくれたのだ。
前日、依人が迎えに行くと言った時、縁は一人でマンションまで行けると断ったが、「朝でも一人で歩かせるのは心配だ」と言って聞かなかった。
(あたし高校生なのに……)
子ども扱いされたことに内心落ち込んだりしたが、依人に会える嬉しさに自然と笑顔になって玄関のドアを開けた。