交換日記
次の日。学校へ行くのが憂鬱だったけれど、母に心配をかけたくないので登校をした。

下駄箱をみると、上履きがない。

結衣(えっ!?私の上履きがない…。まさか…。)

私は、落ち込みながら、学校のスリッパをかりた。

教室へ行くと私の席の机が消えていた。

結衣(えっ!嘘‥私の机がない。机まで、隠されたの。本当にやめて‥私もう限界…。)
パニックになった。
涙が出てきそうだったが堪えた。ここで、泣くとそれこそ馬鹿にされるから。

渡邊「ここに知らない人がいる。誰この子?皆知ってる?」

クラスメートは、自分がターゲットにされたくないためか首を振った。

渡邊「皆あなたのこと知らないってよ。クラスでも間違ったんじゃない?」

渡邊とクラスメートも笑う。

結衣(ひどい‥。ひどい‥。皆ひどいよ…。)

私は、我慢の限界を越えて、教室を飛び出し、堪えていた涙がこぼれる。廊下に人がいて、泣いている私を見つめる人もいた。走って女子トイレへ駆け込んだ。

結衣「私が何したっていうのー。うわぁーーん。」

私は誰もいない女子トイレで叫び、溜まっていた涙を一気に溢す。

追い討ちをかけるように、女子トイレへ渡邊、町田、笹木がやってきた。

渡邊「ここにいた。泣いて女子トイレへ駆け込んだって聞いたから来てみたけど。その姿みると女々しくて笑えるわ。そんなに辛いなら、死ねばいいのに。」
結衣の背後に近づき、結衣の耳元で呟き、クスクス笑う。

町田「あんたみたいな女。目障り。地味な女だし、空気みたいでいなくても同じだわ。」

笹木「ほーんと。見てるだけでうんざり。」

すると、渡邊が掃除道具棚から、バケツを手にとり、洗面ところから水をくんだ。

結衣「そ、それで、、な、に、する、つもり、?」私は怯えながら、伝える。

渡邊「なんだろーね!?」クスクス笑う。

町田と笹木は、結衣が逃げないように、抑えつけた。

結衣「きゃー、やめて。」結衣は大きな声で叫んだ。

町田「うるせぇーな。」口をふさいだ。

渡邊が水をかけた瞬間‥。






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