交換日記
同日の朝‥。下駄箱でのこと。
蒼太「晴輝おはよー!」後ろから晴輝の肩をポンと叩く。

晴輝「ふぁーーあ。おはよう。」

蒼太「眠そうだな。」

晴輝「昨日、録画しておいた番組に、はまってしまって気づいたら深夜だった。寝不足は辛いわ。」

蒼太「自業自得だなあ。」

晴輝「お前は、相変ず冷めてぇーな。」

2人は階段を登りクラスに向かう途中、泣いている結衣とすれ違った。

晴輝「あれ、この前傘を差してなかった。隣のクラスの綾瀬さんじゃない?」

蒼太「そういえば、あの子いじめられてるって誰かから聞いたことあるよ。」

晴輝「もしかして、あの雨の日も…、」

蒼太「傘なくされたりしてな。」

晴輝「マジかよ。俺いじめとか絶対許せない。」

蒼太「まぁな、だけど、いじめられてる方もいじめられる原因があるんじゃない?」

晴輝「お前、本当にそう思ってる?」
晴輝の顔が険しい表情に換わった。

蒼太「どうした?」

すると、
『きゃー、やめてー。』女子トイレから叫び声が聞こえる。

蒼太「うわ、女子トイレから声が聞こえる。」

晴輝「わりぃ蒼太、俺のカバン教室においといて。俺行ってくる。先に教室行ってていいから。」

晴輝は、カバンを蒼太に渡して、女子トイレへ向かう。
蒼太「おぉ、マジかよ。女子トイレだぞ。」

晴輝「俺にはそんなの関係ねぇーよ。」

蒼太(あいつは、ほんとに正義感がつよいな。俺には真似できねぇわ。)

蒼太は、ため息をついて晴輝のカバンも抱えながら自分の教室へいく。
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