【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
1週間ほど結花は晃とそんな距離感で仕事をしていた。
晃はいつも通り声を掛けてくるが、結花はどうしても以前の様に振る舞う事ができなかった。

大脇からは相変わらずの社内メールで『付き合う事にしたから』というメールがきていた。
返信するのも、面倒になりそのまま放置した。

(なんだか疲れた。頑張ることに……)

仕事を終えてエントランスに降りてきた頃には20時を回っていた。
ふと空を見上げると、予想外の大粒の雨が降っていた。

(雨じゃん。傘も持ってないよ)

結花は大きくため息をつくとコンビニまで走るかと足を踏み出した。
そこで後ろから手を掴まれる感触で振り返った。

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