【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~

無邪気な後輩

(全く世話の焼ける……)

晃は、シャワーを浴び濡れた髪をタオルで拭きながら、自分のベッドで眠る結花を見下ろした。

そしてそっと、額に手を当てた。

(まだ、熱が高いな……。起きて薬飲めるといいんだけど)

晃は、結花に先に帰ってくれと言われた後、フロアの外でコーヒーを飲んで待っていた。
椅子の倒れる大きな音を聞いて、慌ててフロアに戻ると、倒れた椅子にもたれ掛かるように倒れている結花の姿を見てあわてて結花を抱き起した。

結花に責任を持ってやらそうと思ったのだが、こんなことになってしまった。

「悪かったな。体調悪いって言えばよかったのに……」
そっと、額に置いていた手を離すと呟いて小さくため息をついた。
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