【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
結花はカーテンの隙間から漏れる光でゆっくりと目を開けた。
そこには、まだぐっすりと眠る晃のキレイな顔があった。

(本当に片思い終わったんだな……)

まだ実感がわかずにいたが、結花はそっと晃の頬に触れた。
その瞬間、触れていた手が掴まれぎゅっと抱きしめられた。
「え!主任っ!」
「名前!」
「あ……晃さん起きてたんですか?」
さんざん甘やかされた後だったが、晃の素肌に顔を埋める形になり、結花は頬が熱くなるのを感じた。

「本当にお前がかわいいな」
クスクス笑いながら晃は結花の顔を覗き込んだ。

「もう……バカにしてますよね……」
膨れた結花の頬にチュとキスをすると晃は思い出したように結花の唇を塞いだ。

「んん……っ!急になんですか!?」
唇が離れると結花は真っ赤な顔をして晃を見た。

「なにって消毒」
「はあ??なにそれ?」
結花は訳が分からないという表情を晃に向けた。

「町田のキスの消毒」

「何を言ってるの?今更……」

結花はポカンと呆れて晃の顔を見つめた。

「さんざんキスしたのにって?それはそれ。今のはあのキスの消毒」
さも当たり前のように言い切った晃を唖然として結花は見つめた。
「なんだよ?」
少し照れたような表情を見せた晃にクスクスと笑いながら結花は続けた。
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