【11/7改訂版】お願いダーリン！ ～大好きな上司に片思い～

「おい！小松！おい！」

「うーん、お母さん……。もう少しだけ……」

「誰がお母さんだ！」
ベシっと額に軽い衝撃を受け、結花は目を覚ました。

「あれ！主任！なんで！あれ？？」
呆れたような視線の晃に、結花は驚いて声を上げた。

「気分はどうだ？熱は下がってると思うけどほら」
そんな結花に呆れつつも、体温計を結花に渡すと、晃はドサッとベッドに腰を下ろした。

「だ……大丈夫です！」
（近い……近いよ！）
ドキドキと大きくなる胸の音を悟られないように言った結花だったが、晃には動揺しているのがまるわかりだったようだ。

「何慌ててるんだよ。男の免疫なさすぎ。お前、随分一人暮らし長いだろ？なのに、寝言がお母さんだったぞ」

（私のバカ！）

クスクス笑いながら言った晃の言葉に、結花は信じられない思いで俯いた。