【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
(大丈夫か?あいつ。なんか体調が悪そうだったけど……)
「晃?」
町田に声を掛けられ、晃は我に返り歩みを進めた。
会社からすこし離れた居酒屋には、急な事にもかかわらず同期が10人程集まり、賑やかな雰囲気だった。
「塔子!久しぶり!」
その声で始まった飲み会は、いつものように賑やかな会だった。
「晃、どうした?考え込んで」
町田の声に、晃は呟くように言葉を発した。
「いや、結花がなんか体調悪そうで」
「え?」
少し考えるように、じっと町田は晃を見た。
「そっか、さっきも給湯室で武田が心配してたよ」
「え?武田?」
(武田がなんで?)
明らかに不機嫌そうな顔をした晃に、町田はクスクス笑いながら煙草に火をつけた。
「ああ、心配そうに結花ちゃんを覗き込んでたから、俺声を掛けられなかったんだよな。最近結花ちゃん一気にきれいになったしな」
意味深なその言葉に、晃は町田を睨みつけた。