【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~

帰り道、なぜかとても幸せな気分で晃さんの待つ家へと急いだ。

「ただいま」
「おかえり、どこに行ってたんだ?」
まだ眠っていた晃さんに書置きだけして出かけた私は、ニコリと微笑んだ。

「病院」
「え?どこか悪いのか?」
不安げな表情をうかべて晃さんは私のところへ歩いてくる。

「違いますよ」
そう言って私はそっとお腹に手を当てた。
その行動に、晃さんの表情はみるみる明るくなる。
「マジ?」
「マジです」
返事を言い終わる前に、晃さんに抱きしめられる。

さあ、塔子さんの話もゆっくりしよう。
今日は土曜日。優しい休日だ。

end

< 166 / 175 >

この作品をシェア

pagetop