【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
星を探す夜 ~町田と千香のそれから~
千香はぼんやりと外を見ていた。
12月に入り、めっきり日が短くなり気温もぐっと下がった。
しかし、そんな事もお構いなしに、東京の街はクリスマス一色でたくさんの人々が行き来している。
(こんなに電気が明るいと、星も見えないな……)
寒さからか感傷的な気持ちになり、千香はまっすぐに家に帰る気にもなれず、なんとなく入った大通りに面したカフェでぼんやりとしていた。
すでにぬるくなった、大きめのカップに入ったカフェラテを一口飲んでその茶色の液体をじっと見つめた。
『初めて少し俺の事意識してくれたみたいでよかった』
以前町田に言われた言葉がゆっくりと頭をよぎった。
(初めて……ね……)
そっとカップについた口紅を指で拭うと、ギュっと心が締め付けられる気がした。
12月に入り、めっきり日が短くなり気温もぐっと下がった。
しかし、そんな事もお構いなしに、東京の街はクリスマス一色でたくさんの人々が行き来している。
(こんなに電気が明るいと、星も見えないな……)
寒さからか感傷的な気持ちになり、千香はまっすぐに家に帰る気にもなれず、なんとなく入った大通りに面したカフェでぼんやりとしていた。
すでにぬるくなった、大きめのカップに入ったカフェラテを一口飲んでその茶色の液体をじっと見つめた。
『初めて少し俺の事意識してくれたみたいでよかった』
以前町田に言われた言葉がゆっくりと頭をよぎった。
(初めて……ね……)
そっとカップについた口紅を指で拭うと、ギュっと心が締め付けられる気がした。