【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
ライバル。
次の日のお昼、珍しく結花は千香と社員食堂にいた。
「久しぶりに社食のランチもいいね」
嬉しそうにアジフライを口に入れた千香に、「そうだね」と答えると、結花もBランチの生姜焼きに手を伸ばした。
(ん??)
口に入れようとした瞬間、どこからかの視線を感じ、結花は手を止めた。
「どうしたの?」
結花がその視線の先に目線を送ると、千香も不思議そうにその方向を見た。
「ねえ、千香。あの黒髪の女の人知ってる?」
すぐにいい視線ではない事に気づき、結花は視線を戻すと千香に尋ねた。
「え?結花知らないの?総務から秘書課に異動になった大脇由香里さんでしょ?確か5年目ぐらいじゃない?」
知らない事に驚いたように、千香箸を置くと結花を見た。
「秘書課……」
「そうだよ、あの花形部署に実力も容姿も買われて異動になったって噂になったの知らないの?」
「そうなんだ……。知らなかった」
呟くように言って結花は、俯いてため息をついた。
(秘書課か……。確かにきれいだよね。主任が好きそうなタイプ……だよね)
一気に食欲がなくなり、結花はお茶を口に含んだ。
「大脇さんがどうしたの?」
結花の態度にいい話ではないと悟った千香は、小声で結花に尋ねた。
「たぶんだけど、主任のことが好きなんだと思う」
「なんでわかるの?」
「女の勘かな……」
そう言った矢先、大脇の声の声がした。
「久しぶりに社食のランチもいいね」
嬉しそうにアジフライを口に入れた千香に、「そうだね」と答えると、結花もBランチの生姜焼きに手を伸ばした。
(ん??)
口に入れようとした瞬間、どこからかの視線を感じ、結花は手を止めた。
「どうしたの?」
結花がその視線の先に目線を送ると、千香も不思議そうにその方向を見た。
「ねえ、千香。あの黒髪の女の人知ってる?」
すぐにいい視線ではない事に気づき、結花は視線を戻すと千香に尋ねた。
「え?結花知らないの?総務から秘書課に異動になった大脇由香里さんでしょ?確か5年目ぐらいじゃない?」
知らない事に驚いたように、千香箸を置くと結花を見た。
「秘書課……」
「そうだよ、あの花形部署に実力も容姿も買われて異動になったって噂になったの知らないの?」
「そうなんだ……。知らなかった」
呟くように言って結花は、俯いてため息をついた。
(秘書課か……。確かにきれいだよね。主任が好きそうなタイプ……だよね)
一気に食欲がなくなり、結花はお茶を口に含んだ。
「大脇さんがどうしたの?」
結花の態度にいい話ではないと悟った千香は、小声で結花に尋ねた。
「たぶんだけど、主任のことが好きなんだと思う」
「なんでわかるの?」
「女の勘かな……」
そう言った矢先、大脇の声の声がした。