【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
「もう何年?片思いして」
千香は頬杖をつくと、そんな結花を呆れたようにジッと見た。
「……5年」
「まあ、長い片思いだこと。えーと?なんだっけ?高校3年の時に、高校のOBの樋口主任がバスケ教えに来てくれたんだっけ?」
千香は昔結花に聞いた話を、思い出すように聞いた。
「うん。すごくカッコよかった。主任は就職も決まってたから、結構長い期間見てくれて」
結花は思い出して小さくため息を吐く。
「で、会社も追いかけて入った訳だ。まあ、入れたのがすごいけど……すごい執念」
千香は運ばれてきた天ざるの海老天を口に放り込むと、最後は呟くように言葉を発した。
「執念って……」
「だって本当の事でしょ?5年も見ているだけって。会社まで追いかけたんだから告白ぐらいすればいいのに」
「まあ、そうなんだけど……猛勉強したし。就職試験はまぐれのような気がするけどね」
結花自身もこの拗らせすぎた長い片思いを、どうしていいかわからなくなっていた。
千香は頬杖をつくと、そんな結花を呆れたようにジッと見た。
「……5年」
「まあ、長い片思いだこと。えーと?なんだっけ?高校3年の時に、高校のOBの樋口主任がバスケ教えに来てくれたんだっけ?」
千香は昔結花に聞いた話を、思い出すように聞いた。
「うん。すごくカッコよかった。主任は就職も決まってたから、結構長い期間見てくれて」
結花は思い出して小さくため息を吐く。
「で、会社も追いかけて入った訳だ。まあ、入れたのがすごいけど……すごい執念」
千香は運ばれてきた天ざるの海老天を口に放り込むと、最後は呟くように言葉を発した。
「執念って……」
「だって本当の事でしょ?5年も見ているだけって。会社まで追いかけたんだから告白ぐらいすればいいのに」
「まあ、そうなんだけど……猛勉強したし。就職試験はまぐれのような気がするけどね」
結花自身もこの拗らせすぎた長い片思いを、どうしていいかわからなくなっていた。