【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
「小松、今日の武田は危ないぞ。こっち来い!」
晃は町田に席を変わるように合図すると、結花を呼んだ。
「あー、樋口主任優しい!」
「俺はこいつの上司だぞ。みすみす酔っぱらった部下を見逃せるか」
もっともらしい言葉を並べたが、その行動をとった自分に晃が一番驚いていた。
結花が大人しく自分の隣に座ったことを確認すると、結花にお茶を渡した。
「お前は、もうやめとけ」
無表情でそう言うと、結花を見た。
「はい」
素直に頷いた結花に、晃はホッと胸をなで下ろした。