【11/7改訂版】お願いダーリン！ ～大好きな上司に片思い～

「小松、今日中にこれできるか？」
昼休みが終わり、席に戻ると晃に声を掛けられ、結花は渡された資料に目を落とした。

（結構あるな……）

内心そうは思ったが、「はい。やります」そう答えるとニコリと晃に笑顔を向け資料を受け取った。

「本当に大丈夫か？なんかその笑顔の方が不安なんだけど……」

「大丈夫ですよ！」

（主任にできないって思われなく無いしね……。塔子主任みたいにはできないけど、せめて足は引っ張りたくない）

結花はそう思いながら、もう一度晃に笑顔を向けた。
そんな結花を見て、晃は小さくため息をついた。

「俺は、これから打ち合わせで出るけど、できたら帰っていいからな」
「はい」
結花は頭を下げると、晃を見送った。