【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
「ありがとうございます!主任大好き!」
結花はいつも通りふざけた調子で言うと、笑顔を作った。
「おっ、ちゃんと主任って言えるようになったな」
まるで本気になどしていない晃に、結花は内心ため息をつきつつも窓の外の景色に目を向けた。
「先輩!うれしい!八景島!」
しばらく車の中でたわいもない会話をした後、目に飛び込んだ景色に結花は感嘆の声を上げた。
「また、センパイになってるぞ」
「あっ、主任ですね」
少し反省した様子の結花に、晃は結花の頭に触れると足を踏み出した。