【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
しかし、出迎えてくれた魚たちに、「うゎーかわいい!見てみて!これ!」そう叫ぶと、ついついテンションが上がり、晃を結局引っ張りまわしていた。

「うわー!!」
トンネル状の水槽の上をぽかんと口を開けて見ていた結花を見ていた結花の隣から、くすくすと笑い声が聞こえ結花はハッとして晃をみた。

「すごい間抜けな顔」

なおも笑いながら言葉を発した晃に、結花は羞恥から顔が熱くなるのがわかった。

「もうっ!」

恥ずかしさを隠すように、晃から逃げるように晃に背を向けた。

「悪い。次行こうか」

「はい」
またつながれた手を今度はギュッと結花は握り返すと、チラリと晃に視線を向けた。


(よかった……。笑ってくれてる)

そんな事を思いつつ、結花は優雅に泳ぐ魚をみた。


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