【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
お願い3

それが答えですか?

「おい、晃。今日飲みに行かないか?」
町田の声に、晃も手を手を止める。

「いいけど……小松がきちんと仕事が終わればな」
そう言うと、晃は少し離れた結花に視線を向ける。

「結花ちゃんの終わり待ち?」
頷くと、晃は結花に声を掛ける。

「おい、小松!あとどれぐらいかかる?」

「あっ、終わりました!大丈夫です」
あたふたと出来上がった書類を持って、こちらに来る結花に自然と笑みが零れる。

「本当に、本当だろうな?見せろ」
そこには完璧に仕上げられた書類があり、晃は結花を見た。

「よし、OK。じゃあ、もう上がれ。俺も町田と飲みに行くから」

「そうなんですね!お疲れ様でした。早くいってください」

「うるさい!早く片付けろ。お前が帰るまで俺は行かない!」
前科持ちの結花の帰りを見るまでは、どうも安心できない。
そんな気持ちを隠すように命令すると、結花は慌てたように片づけを始めた。

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