【11/7改訂版】お願いダーリン！ ～大好きな上司に片思い～

「お前……まだ終わんないの？」
「すみません。要領悪くて。主任は終わったんですか？」
ズキズキと頭が痛んだが、なんとか表情を作ると結花は晃を見た。

「俺は終わったよ。全くお前は……」
呆れたように言われた言葉に、結花はギュッと机の下で手を握りしめる。

「本当にすみません。主任は終わったなら帰ってください。明日までにはきちんとやって置くので。これ、ありがとうございます」

結花はあくまでも、にこやかにさっき首筋に置かれた缶コーヒーを手に取ると軽く振った。

自分でできると思って受けた仕事だ。言い訳もなにもしたくはなかった。