【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
「はい。どういう意味があって呼ばれたかは、あの通りだと思いますし、私は主任には結構、自分で言いうのもなんですけど、アピールしてきたんです。好きって言ったし、連絡も毎日したし、どこかに行くのを誘ったり……」

町田は結花の意外な告白にただ聞いていた。

「でも、いつも子供だからって。それだけしか言ってもらえないの……やっぱり辛いです」
結花の瞳から涙が零れ落ちる。

「あ……すみません!町田主任にこんな話」
結花は我に返り、涙をそっと拭うとニコッと無理やり笑顔を作った。

町田はそんな結花を見た後、視線をビールのグラスに向け小さなため息と共に言葉を発した。
「ゆーかちゃん、無理しない。笑わない」

その優しい言葉に結花は耐え切れずまた涙が落ちる。

「ふっ……。5年間ずっと好きだったんです。いつまでたっても私は……子供なんですね。どれだけ頑張っても、私だけは見てくれない」

結花はカバンからハンカチを出すと顔を覆った。

町田は特に何を言うでもなく、ビールを飲んでいた。


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