またあした 。


「せん、ぱいがぁ…………」

「先輩が?」

「っ………」


思い出したくない。

あんな所。

でも遼に話した。



「なんだよ、それ………」

「何で、遼、先輩……っ…うっ…」

涙止まんない

「麗生……」

蒼に名前を呼ばれた


そして


……抱き、締められてる?


「あ、お…?」


「もう…やめろよ」


蒼…?

「そんな先輩。やめろよ。麗生が泣くの見たくない」





「俺麗生が好きなんだ」








蒼…今なんて…


「え…?」


「ずっと麗生が好きだった。
小さい頃からずっと。
俺絶対泣かせたりしない
だから…………」


蒼…………。



「蒼…ごめん。でもあたし…」



「…ごめんな。つけこむように告って。
でも俺は麗生の味方だからな。
相談とか、のるから」


「…ありがと、蒼」


ヒューーーパァン


花火が上がった


そこで蒼と花火を見て


文化祭は終わった。













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