またあした 。


それから食べ終わり店を出た。


「ごちそうさまでした…」


「喜んでくれてよかった」


「おいしかったです」


「麗生の幸せそうな顔見れて
俺も幸せ」


「もう………」


恥ずかしいけど嬉しい。


「ツリー見に行こっか」


手を繋いで街のツリーを見に行く


大きなツリーはきっと人が沢山いるだろう


「クリスマスって楽しいですね」


「麗生といるからすごい楽しい」


「あたしも。先輩と入れて楽しいです」


「麗生………」


先輩が何かを言いかけたその時。


キキィーーーッ


何かの音が後ろから聞こえた


「麗生っ…!」

え…?

振り向くと1台の車が

こっちへ向かってくる

よけなきゃ………

でも体が動かない

ぎゅっと目をつぶった

ドンッ

いった…………。

でも、それほどの衝撃はない


そっと目をあけると


轢かれて…ない?

「きゃあ!!!」


「救急車!!!」


あたし、ひかれてないよ?


「あなた、大丈夫?!」

おばさんに話しかけられて

はっとする。

「あ、大丈夫で…先輩?」


先輩、は…?

どくん。

と嫌な予感がする。

ざわざわと騒ぐ人の視線の先には



破損した車と



血の海。


どくん………


「せん…ぱい…?」



血の海の原点は










遼先輩だった。












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