またあした 。
「なんで屋上?」

「んーなんとなく?」

なんとなく。そうなんとなくだった。

なんとなく屋上にいったら…

「麗生、なんでにやけてるの?」

「え、にやけてないよ」

「にやけてた。ね、蒼くん」

「おう。きもいくらい」

「きもいってなに。蒼のくせに」

「きもいからいったんだよわりーか」

「きもくないし」

「はいはい。二人とも落ち着いて」

「HRはじめるぞー」

タイミングよく先生が入ってきて

蒼は自分の席に戻っていった

「後で聞かせてよ」

そう囁いて草加は前を向いた。

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