今年の夏もキミを想う…。


「わかりました、すいませんでした。今度からちゃんと声かけますから、先輩も、来るときは連絡してからにしてください」

「全く、しょうがないなー。そこまで言うなら許してあげよう!オレって、心の広い先輩だからさ」

「……自分で言わないでください」


一気に機嫌が治った高知と、疲れたような表情の宮崎の、いつも通りのやり取りを眺めながら、和果子は残ったそうめんをすする。

柚花もその隣にちょこんと腰を下ろして、二人の姿を眺めながら麦茶を飲む。


「あっ、そうだ忘れるところだった。雨も止んだしさ、せっかくだから延期は中止にして、ひまわり見に行こうよ!」

「……今からですか?」


宮崎はひとり、とてつもなくげんなりしているが、和果子は何となく予想がついていたので特に驚きもせず、柚花は初めから知っていたようで何も反応を示さない。

そんな中、高知だけが元気いっぱいに拳を天井に突き上げていた。


「もちろん、その為に迎えにきたんじゃないか。さあ、今からみんなで、ひまわりを見に行こうー!」
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