今年の夏もキミを想う…。
それから、宮崎と和果子が昼食を平らげ、和果子が片付けをしている間に宮崎が支度をし、なんやかんやと準備が整った頃には、どんよりと空を覆っていた雲から、再びシャワーのような細かい雨が降り始めていた。
「宮崎の雨男ー!」
高知が、開いていない窓の方を向いて空に向かって吠える。
「なんで俺ですか……」
再びの雨の中、結局外に出ることが叶わなくなった四人は、何となくテーブルを囲んで座っていた。
「あーあ……ひまわり、みんなで見に行きたかったな」
「しょうがないじゃないですか。延期の中止をまた中止にして、延期に戻せばいいんです」
「……ややこしい」
「………」
テーブルに突っ伏してうなだれる高知のせいで、何となくその場の空気が重たい。
いればいたで暑苦しいが、そんな高知が、いつだって周りの雰囲気を明るくさせていたのも事実だった。