空高く、舞い上がれっ。
「けど、大会の後からちょっと様子が変わった……」

わたしは黙って聞き続けた。

「A軍とB軍はどっちかが遠征行く時は、どっちかは第2グラウンドで練習なんだけど……
ちょっと前に先輩、ケガしてA軍が遠征の時に監督から残ってB軍と一緒に練習するように言われたらしいんだ。
監督はケガしてる時は安静にしてるようにって事だろうけど、先輩はたぶんプライド傷ついたんだろうな……」

輝空くんは咳払いをする。

「その後……その人どうしたの?」

「………B軍で練習してた。
そん時さ、3年の先輩が練習見に来てて……
ケガしてるんなら練習休むようにアイツに言え‼って言われて、鶴見先輩に休むように言いにいったんだけど、うるせぇって言われて……
普段、そんな人に当たるような人じゃなかったからショックだった……でも、やっぱり無理しちゃいけないと思って休憩で先輩が部室に戻った時に着いて行ってもう一度……」

その後も輝空くんの話は続いた……
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