空高く、舞い上がれっ。
「なんで?歩舞、もしかして誰か気になるの!?」
「えっ‼……気になるっていうか~ちょっとね」
寧音が顔を覗き込んでくる。
「へぇ~♪誰!?あたしのクラスって事だよねッ。球児に恋しちゃったかぁ~」
わたしが違うよ、と返事をする前に寧音は
「そっかそっか~」と、腕を組んで頷く。
こっちを向いて「で、誰?」と聞いてきた。
「なんていうか……藤嶋輝空のホームランを打った瞬間が忘れられない……かなぁ?」
初めて名前を口にして、なんだか顔が火照る。
「輝空くんかぁー!延長戦の時のホームランはよかったよねっ‼
ここの野球部、公立の割に強いから一年でベンチ入りって事は実力あるって事だと思うよ」
「そうなんだぁ。なんかイメージ的にボール片手に硬派な高校球児って感じだよね」
「だねーッ。バット持ったら命かけて真剣勝負しそう」
いやいや、命はかけないでしょ。
勝手に藤嶋輝空のイメージ像を作り上げて寧音と笑い合った。
「えっ‼……気になるっていうか~ちょっとね」
寧音が顔を覗き込んでくる。
「へぇ~♪誰!?あたしのクラスって事だよねッ。球児に恋しちゃったかぁ~」
わたしが違うよ、と返事をする前に寧音は
「そっかそっか~」と、腕を組んで頷く。
こっちを向いて「で、誰?」と聞いてきた。
「なんていうか……藤嶋輝空のホームランを打った瞬間が忘れられない……かなぁ?」
初めて名前を口にして、なんだか顔が火照る。
「輝空くんかぁー!延長戦の時のホームランはよかったよねっ‼
ここの野球部、公立の割に強いから一年でベンチ入りって事は実力あるって事だと思うよ」
「そうなんだぁ。なんかイメージ的にボール片手に硬派な高校球児って感じだよね」
「だねーッ。バット持ったら命かけて真剣勝負しそう」
いやいや、命はかけないでしょ。
勝手に藤嶋輝空のイメージ像を作り上げて寧音と笑い合った。