空高く、舞い上がれっ。
ーーーーー
ーーー
「次っ‼歩舞の話しよーよっ♪」
スキー教室の夜に女の子がすること……それは恋バナ。
困った。
多数の友達に自分の好きな人を知られると、恥ずかしくて本人の前で消極的になるタイプのわたしにとってこんな状況はまさに修羅場。
ほんとは言いたいくせに、いじっぱりな性格が邪魔をする。とりあえず無理矢理泉とシュウ先輩の話へ持っていった。
浮かれだす泉、延々と続く惚気話にストップをかける侑里。このお決まりのパターンに持っていきわたしが一安心していると、未和が莉華に質問をなげかけた。
「そういえば、さっき教えてくれるって言ってたピカチャンって誰のことなの?
ちょっと前くらいから騒いでるよね~?」
「え‼ピカチャン?恥ずかしい~っっ」
わたしも気になっていた。
莉華はよく一目惚れをする。
人にバレないようにと、決まって独特のあだ名をつけて影で呼ぶのが莉華の片思いの仕方。
なんだかそれが莉華らしくて可愛い。
「今回はめずらしく同じ学年の人なのォー♪」
みんなが隠すなョ~♪と、言うと……
莉華の好きな人は──
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「次っ‼歩舞の話しよーよっ♪」
スキー教室の夜に女の子がすること……それは恋バナ。
困った。
多数の友達に自分の好きな人を知られると、恥ずかしくて本人の前で消極的になるタイプのわたしにとってこんな状況はまさに修羅場。
ほんとは言いたいくせに、いじっぱりな性格が邪魔をする。とりあえず無理矢理泉とシュウ先輩の話へ持っていった。
浮かれだす泉、延々と続く惚気話にストップをかける侑里。このお決まりのパターンに持っていきわたしが一安心していると、未和が莉華に質問をなげかけた。
「そういえば、さっき教えてくれるって言ってたピカチャンって誰のことなの?
ちょっと前くらいから騒いでるよね~?」
「え‼ピカチャン?恥ずかしい~っっ」
わたしも気になっていた。
莉華はよく一目惚れをする。
人にバレないようにと、決まって独特のあだ名をつけて影で呼ぶのが莉華の片思いの仕方。
なんだかそれが莉華らしくて可愛い。
「今回はめずらしく同じ学年の人なのォー♪」
みんなが隠すなョ~♪と、言うと……
莉華の好きな人は──