終わらない恋歌

センパイ☆後輩

あたしの高1の夏に始まった恋は、順調だった。
とくに何かあるでもなく、ただ普通に過ごせてた……
部活が早く終わった日や、テスト期間なんかは、サワッチと一緒に帰ったりして、後輩もあたし達2人の帰る姿見て冷やかしで、
「センパイ失礼します!」

って、何回ゅぅねん!?
っていうくらい何度も言ってきたり☆

アツシは自分から冷やかしたりするタイプじゃなかったけど、茶化してる仲間を見ていつも微笑んでた。

何となく、その笑顔に安心してるあたしがいた。
でも理由なんて考えもしなかった。

だからあたしとアツシは、センパイ、後輩のままだった。


< 4 / 5 >

この作品をシェア

pagetop