【完】Crescendo 〜恋の大きさ〜
『…………そろそろ話しておいた方がいいのかもね』


「えっ?」


『お父さんのこと』


「!」



なんでお父さんが出てきたのかわからなかった


でもそんなことどうでも良かった


知りたい


私はそう思った



「教えて、お母さん!」


『その前に私は病院へ向かうわ。それまでこの話はお預けよ』


「今教えて欲しいの!」


『すぐよ。もう日本に着いてるから』


「着いてるって…………」



どうして?



『…………そろそろりっちゃんの体が限界なんじゃないかと思ってね。それで日本に向かおうとしてた途中に電話がかかって来たのよ』



お母さんはお見通しだったんだ


律の体が限界に近づいてることを
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