【完】Crescendo 〜恋の大きさ〜
詩乃 side
「…………そういうことよ」
「じゃあ、律とは昔に会って…………」
「無理もないわ。まだ7歳だったとはいえ、お父さんがいなくなってことぐらいはわかったんでしょう。それからあなたはどんどん暗くなっていったわ」
「……………」
お父さんは交通事故だけど、悲しい亡くなり方をしたんだ…………
「決して誰も悪くないの。こんな不幸なことが起きたのは、仕方がなかったのよ」
「仕方がなかったって、じゃあその運転手の人が悪いんじゃないの?」
「その運転手の人は、その後亡くなったわ」
「え………?」
「本当に大きな事故だったからね。ぶつかった衝撃で、運転手の人は運転席から投げ飛ばされて、即死だったそうよ」
うそ…………
「だから私は誰も恨んでいない。この出来事は、きっと始めから決まっていたのよ」
「…………」
「…………そういうことよ」
「じゃあ、律とは昔に会って…………」
「無理もないわ。まだ7歳だったとはいえ、お父さんがいなくなってことぐらいはわかったんでしょう。それからあなたはどんどん暗くなっていったわ」
「……………」
お父さんは交通事故だけど、悲しい亡くなり方をしたんだ…………
「決して誰も悪くないの。こんな不幸なことが起きたのは、仕方がなかったのよ」
「仕方がなかったって、じゃあその運転手の人が悪いんじゃないの?」
「その運転手の人は、その後亡くなったわ」
「え………?」
「本当に大きな事故だったからね。ぶつかった衝撃で、運転手の人は運転席から投げ飛ばされて、即死だったそうよ」
うそ…………
「だから私は誰も恨んでいない。この出来事は、きっと始めから決まっていたのよ」
「…………」