【完】Crescendo 〜恋の大きさ〜
確かに言っていた


でもそれは大切な人ができたから


自分よりも大切な人が



「確かに昔は言っていました。けど、もう必要がなくなったんです」


「律…………どうしたの?急に」


「急じゃありませんよ。……多分手術をしても、どれぐらい生きられるのかわかりません」


「!」


「本当は奏子さんも知っていたんでしょう?僕が移植手術をしても、長く生きられるかどうかわからないってことを」


「……………それをどこで聞いたの?」


「入院している時ですよ。日本の病院にいた時に」


「………………」



僕が知ってるなんて言っても、驚くのが当たり前だろう


その時、僕はまだ8歳だったから
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