【完】Crescendo 〜恋の大きさ〜
「律………」
「ずっと…………怖かったんです。いつか僕のことを必要としてくれない。生まれてからいつ死ぬかわからないって言われて、いつか誰かに捨てられるんじゃないかって思ってました。だから必要以上に誰かと関わることを拒否したんです。それは奏子さんも同じです」
「……………」
「本当にそんな日が来るって。でもそんな思いを考え直させてくれた人がいます。それが、詩乃です。詩乃が僕に希望を与えてくれました。死ぬ為に生まれてきたような僕でも、必死にもがいて生きていいって」
「えぇ、そうよ。生きていいのよ」
「……………けど、手術をしたところで、適合するかもわからない。もし適合したとしても、それがいつまで保っていられるのかわからない」
「少しでも希望があるのならそれをかければいいじゃない。確かに私がこう言ったところで、律の恐怖は消えないと思うわ」
「…………昔からずっと覚悟していたのに………なのに、こんなにも生きたいって思う。死にたくないって…………!」
「っ!」
奏子さんが僕を抱きしめてくれた
「ごめんね。気づいてあげられなくて………。律は強いから心のどこかで律は大丈夫って思っていたの。本当にごめんなさい」
「奏子さんは悪くありません………。僕が本音を言わなかったからです」
「……………律。ようやくあなたに光を照らしてくれる人ができたのね。あなたの大切な人」
「ずっと…………怖かったんです。いつか僕のことを必要としてくれない。生まれてからいつ死ぬかわからないって言われて、いつか誰かに捨てられるんじゃないかって思ってました。だから必要以上に誰かと関わることを拒否したんです。それは奏子さんも同じです」
「……………」
「本当にそんな日が来るって。でもそんな思いを考え直させてくれた人がいます。それが、詩乃です。詩乃が僕に希望を与えてくれました。死ぬ為に生まれてきたような僕でも、必死にもがいて生きていいって」
「えぇ、そうよ。生きていいのよ」
「……………けど、手術をしたところで、適合するかもわからない。もし適合したとしても、それがいつまで保っていられるのかわからない」
「少しでも希望があるのならそれをかければいいじゃない。確かに私がこう言ったところで、律の恐怖は消えないと思うわ」
「…………昔からずっと覚悟していたのに………なのに、こんなにも生きたいって思う。死にたくないって…………!」
「っ!」
奏子さんが僕を抱きしめてくれた
「ごめんね。気づいてあげられなくて………。律は強いから心のどこかで律は大丈夫って思っていたの。本当にごめんなさい」
「奏子さんは悪くありません………。僕が本音を言わなかったからです」
「……………律。ようやくあなたに光を照らしてくれる人ができたのね。あなたの大切な人」