【完】Crescendo 〜恋の大きさ〜
そして、その数日後


律は目を覚ました



「律!」


「………詩乃」


「大丈夫?しんどくない?」


「まだ体が思うように動かないぐらいかな?」


「そっか」



私は力が抜けたようにイスに座り込んだ



「詩乃、大丈夫?」



声は少し弱かったけど、すごく心配してくれてるのがわかった



「私は大丈夫だよ。ちょっと安心しちゃっただけ」


「そっか。…………ごめん。心配いっぱいかけたよね」


「律が無事なら私はそれでいいの。…………おかえり」


「…………ただいま」
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