月の瞳を持つ少女





「…………」







詩乃は少し哀しそうな顔をした









「月、これからいっぱいお出かけしようね!」








詩乃が無理矢理にも明るくいった








それもそうだろう









ここに来た頃よりはまだマシにはなったがそれでもくっきりと肋骨が浮き出ていた











でも、私はそれに気付かないふりをして下着をすべて脱ぎバスタオルを巻いて浴室内に入った










初めて入る大浴場は真ん中に大きな浴槽があり20人くらいはまとめて入れる広さだった








その大きな浴槽に詩乃と二人で入る





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