月の瞳を持つ少女





「はぁー、きもちいいねぇ!」






「うん。」







「月は誰が好きなの???」







「?」







「うーん。好きっていうか、気になる人とか!」









詩乃は楽しそうに私の顔をのぞき込む









「……私はもうその資格はないから」ボソ








「え?聞こえなかった!」







「……好きな人なんていないよ」








そっかと詩乃はつまらなそうに足をばたつかせる









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