月の瞳を持つ少女







そこは、あまりに普通なマンションの駐車場










私はポケットから一つのキーをとりだす














ザッと目の前にある物体にかかっているカバーを取り外す









そこには1台のフルカウルの中型バイク






そのボディはシンプルな黒ベース






蝶の羽のように見える白いラインがそれを飾る








キーを差し込みエンジンをかける












ウォンウォンと唸る黒蝶は久しぶりの外へと飛び出した











道路を自由に舞う










月華の子達のバイクはまだ1台も見ない








ということはまだ暖人には私がいなくなった事がバレていないのか、はたまたまだここまで捜索範囲が広まっていないのか、、、











おそらく後者であることは間違えないだろう







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