月の瞳を持つ少女






少しすると奥から二つの影が出てくる






一つは先ほどのキャラメル色







もう一人が私の尋ね人だ








「…………。」







張り詰める空気に私はフードを深くかぶり直す





チラリとそちらを伺う






すると、彼と目が合う





彼は鋭く目を細める







「なんのようだ」







カウンター越しにいても彼の殺気がビシビシと皮膚にあたる








さすが、"月華"の元幹部だ








< 127 / 240 >

この作品をシェア

pagetop