月の瞳を持つ少女
「向坂 郁弥コウサカ フミヤだな。」
私が彼の名を口にすると彼は彼自身の藍色の髪を震わせる
少しの沈黙のあと彼はキャラメル色に奥へ行っているように促し、私の目の前に1杯のコーヒーを置いた
「砂糖は?」
「いや、いい。」
「そうか。…………俺になんのようだ?」
「…………2人だけで話がしたい」
奥の方でガタンと物音がする
キャラメル色が盗み聞きでもしていたのだろう
それに向坂 郁弥はため息をついた
「ヒロ、買い出しをしてこい。」
さらさらさらとメモに書きヒロと呼ばれるキャラメル色に渡した