月の瞳を持つ少女
(しかたない)
少女は17番に向かって一気に距離を詰める
「なッ!」
一撃目は鳩尾
その一撃で既に17番の意識は無い
しかし、少女は殴るその手を止めない
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少女が去ったそこには17番がぐったりと倒れている
彼の周りには血が散乱し、右腕と左足は異常な方向に曲がっている
寧ろ、息をしているのかどうかも怪しい
その様はまさにこの頃頻繁に起きている事件そのものの残骸であった