月の瞳を持つ少女
6匹目
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うぇーんうぇーんうぇーん
"1体"の赤子が悲鳴をあげる
月色の少女はそれを毎日、毎日ただ眺めていた
少女の年齢は5歳ほどか、しかし、とても大人びた雰囲気の少女だった
彼女はこの部屋の隅で膝を抱える
たくさんの子どもがいるこの部屋
毎日何十人と出ていき、その代わりにまた入ってくる
どこからこんなに子供を集めているのか…………
彼女はそれを知っていた
彼女自身が両親に売られたことを理解していた。