月の瞳を持つ少女
少年の視線が止まる
「あの子がいい」
少年が指さす先にはまさに少女自身がいた
少女はピクリとも反応せずにただひたすらに景色を眺めていた
「ほぉう。良い目じゃ。」
老爺は、さすが我が孫じゃと喜んで少女を少年に買い与える
「おい、彼女を5億で買おう」
老爺がここの支配人にそういうと、支配人は軽く笑い飛ばす
「5億?そんなに安いわけがないでしょう
しっかりと見てください。彼女はまだ5歳という年齢にしてあの顔立ちですよ、
将来、私が働かせるならば5億なんて3日で稼ぐようになるでしょう
それに、彼女は身体能力も非常に良く頭もいい
とても5億ではうれませんな。」
ふむ。と老爺は考え込む
この少女にそれほどまでに価値があるだろうか。
いや、少年に買い与えてしまってはただの娼婦になるだけだろう。
しかし、ここの支配人は目利きが良いと評判が良い
この少女に利用価値があるのでは……