月の瞳を持つ少女
老爺は少し考えたあと、小切手に何やら書いていく
そして、それを支配人に渡す
支配人はニンマリと笑い少女を差し出した
老爺と少年、そして少女が出ていったあと支配人は手の中にある小切手に間違いがないか再び確かめる
その小切手には100000000の数字
そしてその単位は$であった。
少年は少女の手を引き車に乗せる
少女はそれに抗うことはしなかった
少女がついた先には大きな和風のお屋敷
表札にはでかでかと『日野組』と書かれていた
日野組は人身売買で買った人間を暗殺者やハッカー、スパイなどに育成し組の力を大きくしていった所謂ヤクザである
そんなことは少女は知らない
だけど、雰囲気からしてやばい場所であることはなんとなく分かった
そのお屋敷に入り、まず通されたのは老爺の部屋
部屋の襖には大きな龍が描かれていた
老爺と対面して少年とその少し後ろに少女が座らされた