月の瞳を持つ少女






「くっぁぁッ」







「ふん、お前に刺青を彫ってやるよ



おれのものだと言うな」











それから長い苦痛が続き少女の腰部分に掘られた刺青











彼女を縛る彼の刻印












彼女はその夜ここに来て初めて涙を流した









もう、外の世界に行くことは無い









それを察したためであった。








彼女は本当の人形になった






< 144 / 240 >

この作品をシェア

pagetop