月の瞳を持つ少女
「仲間がいるのか?」
私はそれに首をふる
「いいえ、私1人よ」
郁弥は目を開く
「はぁ?!お前ひとりで日野組を??
無茶だ!犬死して終わるぞ……」
「ふふ、向坂さんは優しいんですね。
でも、さっき話したとおり私は普通じゃないから
私にはその力があると思っています。」
「…………でも。」
「あなた達月華に傷ついて欲しくない。
彼が守り続けたあなた達を私も守りたい」
「…………現月華を保護することには同意する。
でも、日野組を潰すのはひとりで行くのは危険だ。
作戦を練ろう」
サッと紙切れを渡される
「これは俺の連絡先だ。元月華ご集まり次第連絡する
お前のこと、話していいんだな?」
「はい、お願いします」
「俺のことは郁弥でいい、敬語もなしだ。
ありがとうツキ。仇うちの機会を作ってくれて。
これであいつも、、、
俺達も報われる。」
そういった彼を背中に私はお店を出た